学校から帰った小2の次女が、
「明日、不審者の人が学校に来るんで。うちらのクラスに来るんだって」と。
「避難訓練するの?」と聞くと
「うん、先生が言ってた。いつ来るかはわからん・・」と言いました。
どうやら明日、次女の小学校で不審者避難訓練があるみたいです。次女のクラスは1階にあります。児童がびっくりしないよう、事前に少しだけ知らせるのですね。
この訓練は、平成13年6月、小学校へ包丁をもった男が侵入し、次々と子どもたちを刺して回るという悲惨な事件がきっかけとなっています。子供たちの聖域でもある学校に包丁を持った男が侵入してくることなど、当時は誰も想像できなかったことで、日本中が衝撃を受けた事件でした。
その後は、全国的に保育所や学校など、いろいろな施設で、警察署の皆さんのご指導のもと不審者避難訓練が行われています。
地域のケーブルテレビで、先日あった保育所での訓練が放送されました。不審者役の警察官は、はっきり言って怖いです。不審者を子供たちから守るため、刺股を持った先生たちも必死で取り押さえようとします。本番さながらの緊張感の中、子供たち、先生、警察の皆さん、みんな一生懸命頑張っていました。そんな姿や訓練の様子を見ると、本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
子供たちは訓練の最後に「いかのおすし」という合言葉を教えられます。
知らない人には、ついて(いかない)
知らない人の車には(のらない)
危ないと思ったら(おおごえをだす)
危ないと思ったら(すぐにげる)
何かあったらすぐ(しらせる)
です。うちの長女も長男もこの合言葉をきちんと忘れずに覚えています。
このような訓練を見るたびに、先生方、子供たちを守ってくれてありがとうございますと、思わずにはいられません。
こんな訓練なんて、正直だれもやりたくないと思います。しかし、17年経った今でも悲惨な事件は後を絶ちません。施設に住む弱い人たちを殺そうとする人、幼い子供や若い女性を連れ去ったり、殺そうとする人、銃を無差別に乱射する人・・・いつも犠牲になるのは弱い人たちです。
侵入者や不審者がいつ現れるかは分かりません。現れないのが一番いいですが、もし現れたら、少しでも子供たちを守るために今の訓練は必要だと思います。
悲惨な事件や犯罪が少しでもなくなり、子供たちが安心して暮らせる世の中になるよう願っています。
明日の様子を次女から聞いて、家族で話そうと思います。
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